GmanXの使用例1

   GmanXの使用例   



   大量の画像の分類、これは簡単には解決出来るものでは有りません、なぜなら10万枚の画像を全て閲覧するとしても、1枚3.6秒で見ていくと、見るだけで100時間かかります、こんな長時間は見続けられません、分類となると尚更、不可能と成ります。
この不可能にあえて挑戦したのが、GmanXです。手際よく分類した画像を簡単に見つけられる、厳選された画像にコメントを付けてスライドショーを自在に演出できる。任意の複数の画像を簡単に1枚の用紙にレイアウトして印刷する等、楽しい操作が満載です。
GmanXの画像管理の基本を覚えて、自由自在に分類整理が出来る様になる事が、上手なフォルダ構成を完成させる近道です。こうなれば好きな事が自在に出来る様になります。
GmanXの分類の仕方、整理方法は一つではなく無数に有ります、自分独自の分類方法を見つけ出して、快適な状態で使う事が出来る様になって下さい。

GmanXを実際に使った画像管理の使用例を紹介します、使用目的は人物画像の収集です。 人物の収集では、無差別に収集するのでは無く、収集者がどの様な目的の人物を集めるかを決めます。 今回は、ネット界に無数散在するグラビア写真とします。国籍は問わず世界中の画像を集める事にします。
ネットからダウンロードすれば、1万枚程度の画像なら1日で収集出来るでしょう、すでにダウンロードした画像がディスクに溢れているかもしれません。勿論、現在お手元に有るCD、DVDを含めると数万〜数10枚の画像が入手出来ているかも知れません。 すでに数万単位で収集されている場合は、ほとんど収拾が付いていないこととでしょう。
この数十万からの画像を、GmanXを使って具体的に管理する方法を説明します。

(1) ネットから画像をダウンロード

ネットで画像をダウンロードする場合の流れを説明します、これらの方法はあくまで参考例ですから、使う方が独自の方法をお持ちの方は、その方法で収集を続けて下さい。

◆ ダウンロードした画像を保存する場所の作成

ダウンロードした画像を最初に保存しておく適当な場所を作成します。
仮に「ダウンロード画像」と言うフォルダを作り、タイトル画像(※1)を1枚入れておきます。
GmanXで、作成した「ダウンロード画像」フォルダを開きます。開いたら、このフォルダの下に66個の子フォルダを作成します。
「C:\ダウンロード画像\(01)Sub\」〜「C:\ダウンロード画像\(66)Sub\」を作成します。
Windows2000、WindowsXPの場合は「My Pictures」に「C:\ダウンロード画像」フォルダのショートカット(※2)を作って置きます。

◆ 画像をダウンロードする

ここまで出来たら、ネットで画像をダウンロードします。保存先に「My Pictures」が表示され、その中に「画像保管庫」のフォルダのアイコンが有りますから、これをクリックして「開く」と「Gmandir」-「(01)Sub」と開いて、画像を保管します。
画像名が01.jpg〜20.jpg等になっている場合は、同じ場所からダウンロードが済んだ場合、次のダウンロード先に進み、次の保存先を「(02)Sub」に変えて、同じ所からのファイルは同じフォルダで、フォルダ毎に別のダウンロード先の画像を保存します。

こうする事で、重複ファイル名による上書きが防止出来て、一々ファイル名を変えて保存する煩わしさも有りません。
又、同じ種類のファイルを区分して収集出来るので、後の整理が楽になります。
尚、この方法は1回に数10箇所から、1,000枚からなる画像をダウンロードする場合に便利です。1回に数枚無いし20〜30枚程度のダウンロードの場合なら、こんな準備をしないで、直接「My Pictures」にダウンロードしても問題無いでしょうが、あくまで大量の画像をダウンロードする場合を想定した対応です。

◆ ダウンロードした画像の整理

ダウンロードの保存場所に、66個フォルダを作成して、各フォルダに同じ種類(人物)の画像が保管されています。
ダウンロードと連動して、分類整理出来ればベストですが、現実には難しい事が多いと思います、気が付けば未整理の画像が山積みになっていた、筆者も最大10万枚を超える画像が未分類画像として溜まってしまいました。
何万枚の画像を収集していくうちには必ず、この作業が必要な状況が出て来ますから、とりあえず作成だけはやって置くと良いでしょう。それと、分類前の画像をバックアップでCD-R、DVD-R等に保存しておく場合も、この未分類フォルダをバックアップして置く事が最善の策となりそうです。

とりあえず、未分類の画像を保管しておく場所となるフォルダを作成します。
分類前の未分類画像を保管しておくフォルダで、「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\未処理\」として作成しておきます。当然フォルダ名等は自分の好きな名前を付けて作成して下さい、ここでは説明の為の名前を付けています。
この「未処理」フォルダにも画像を1枚入れて、タイトル画像(※1)を作成しておきます。
ここで「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\未処理\」をMainBoxにしてGmanXを起動させます。
ここでも子フォルダ22個作ります「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\未処理\(01)未処理\」〜「(22)未処理\」の子フォルダを作成して置きます。出来れば、「(01)未処理\」〜「(22)未処理\」にタイトル画像(※1)を入れておくと良いでしょう。
これで未処理画像を保存しておく場所が出来ました。

◆ ダウンロードした画像を未分類フォルダへ移転

ダウンロードした画像が、およそ1,000枚程になったら(又は65個のフォルダが埋められたら)、未分類フォルダへ移します。
「C:\ダウンロード画像\」を親にしてGmanXを起動させます。
のボタンを押して、SubBoxを表示させます。SubBoxにダウンロードした画像が表示出来れば準備完了です。

上記の(TEC)のボタンをマウスの右ボタンでクリックして、拡張メニューを表示させます。[拡張機能]-[File All Rename]を選んで実行します。これで、「C:\ダウンロード画像\(01)Sub\」〜「(66)Sub」のフォルダ内の画像全てが一括でリネームされます。

リネームが全て終わったら、「(01)Sub」〜「(22)Sub」の子フォルダで空のフォルダ(画像が分類されなかったフォルダ)が有る場合は、その空のフォルダを選択して、[繰返]ボタン上の[変更]ボタンを押します。
空のフォルダが無い場合は、フォルダを選択しないと、[変更]ボタンは[追加]ボタンになっていますので、この[追加]ボタンを押します、どちらも「フォルダの参照選択ダイアログ」でフォルダが選択出来ますから、戻すフォルダを指定します。
[変更]か[追加]で「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\未処理\(01)未処理\」をSubBoxに追加します。

フォルダが追加出来たら、この追加したフォルダを選択してから、前述の(TEC)のボタンをマウスの右ボタンでクリックして、拡張メニューを表示させます。
[拡張機能]-[ファイルの集合]を選んで実行します。これで、「(01)Sub」〜「(66)Sub」のフォルダ内の画像全てが、選択している「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\未処理\(01) 未処理\」のフォルダに集められます。
ここに集められたファイルは元のフォルダ毎に区分ファイル(※3)となっていますので、これ以降の分類が、とても楽に行なえます。




※1 タイトル画像とは、GmanXを使用する時にフォルダの内容を把握する為の表紙になる画像で、通常はこのフォルダに継続的に存在する画像を指定します。サブメニューから「タイトル画像」を指定すると、ファイル名が()で括られたタイトル画像が作成されます。ファイル名の拡張子を除いた部分を()で括りタイトル画像に簡単にする事でも良いでしょう。例、(Pic).jpg

※2 ショートカットの作り方は、「C:\ダウンロード画像」のフォルダをマウスの右ボタンでドラッグして、My Picturesにドロップして、ポップアップメニューの「ショートカットをここに作る」のメニューをえらべば、My Picturesにショートカットが出来ます、出来たショートカットは「ダウンロード画像〜ショートカット」となっていますので、軽くこの名前をクリックして「ダウンロード保管庫」とでも名前を変えておきましょう。変えなくても良いが、「〜のショートカット」は削っておいた方が見やすい。

※3 区分ファイルとは、「Pic01.jpg」〜「Pic21.jpg」、「Grp00.jpg」〜「Grp18.jpg」、等の様にファイル名の前半部分の区分部分「Pic」、「Grp」が同じで、添え字の数値が付いているファイルで、添え字の番号部分だけが違うファイルを同じ種類区分のファイルと見なして、GXシリーズでは「区分ファイル」と呼んでいます。区分ファイルは同じ区分に分類される事が条件とされ、分類される場合は、同じフォルダに分類される物とします。

※ Gmandir これ以降「\Gmandir\」と云うパスが頻繁に出て来ます、このGmandirの中に複数の子フォルダが束ねられておりGmanXが管理上使うフォルダになっていて、GmanXでフォルダを作成した場合、必ず「Gmandir」と云うフォルダが作成され、その中に複数のフォルダが作成されます。Gmandir中には、子フォルダのみが有って、画像ファイルを置く事は出来ません、ここに画像ファイルを入れても、GXシリーズでは認知されません。GXシリーズで勝手に作って管理しているフォルダで、GXシリーズを使うユーザーは一切意識しないで使えます。 勿論、フルパスには含まれますし、エクスプローラで見た場合は認知出来ます、この場合も複数のフォルダと画像を「Gmandir」が区分するので、大変見やすい構成になります。



◆ メインフォルダの起動

分類するMainのフォルダを開きます。 ここでは「C:\MyPhotoRoom\Webgrp\」がメイン・フォルダとなりますので、ここを親にしてGmanXを起動させます。 [C:\MyPhotoRoom\Webgrp\]には、画像が最低1枚必要なので、タイトル画像を作って入れて置きます。
のボタンを押して、SubBoxを表示させます。
しかし、ここでは、SubBoxはまで無いので、「SubBoxは有りません、SubBoxを作ります」とメッセージが出るので 「OK」を押して、SubBoxを作ります。メインのフォルダの下に分類フォルダが22個作成されます。
メインフォルダ名を「Webgrp」として、子フォルダを作成します。
[C:\MyPhotoRoom\Webgrp\Gmandir\(01)Sub\]〜
[C:\MyPhotoRoom\Webgrp\Gmandir\(22)Sub\]
フォルダ名「Webgrp」は「ネット画像」とでもSubBox名を変更します。
「(01)Sub」〜「(66)Sub」も随時、適切な名前に変更します。


◆ GmanXを使った分類の開始

前準備が調ったところで、本格的な画像管理の分類を始めます。
最初に未分類画像のフォルダを読み出します、
メインボックス画像上でマウスのの右ボタンをクリックしてポップアップメニューを表示させて「MainBoxの変更」-「MainBox開く」を選択します。
ここで画像ファイルの選択ダイアログが開きますから、前に作成された「(01)未処理」のフォルダを表示させて任意の画像を選択します。
これで、メインボックスの画像が変更され、未分類の画像になります。

※この時、(TEC)ボタンの上の、情報ラベルをマウスの右ボタンでクリックしても、選択ダイアログが開きます。

★ 画像の移動

画像をメインボックスに表示させたら、先頭のファイルを表示させます、右側のファイル名リスト一覧(リストボックス)で、反転されているファイル名がリスト上で先頭になる様にします。 メイン画像の変更は右下の[▲][▼]ボタン、又はリストのファイル名を直接クリックで変更されます。 先頭の画像が表示して、タイトル画像が表示された場合は、次の画像を表示させます。

現在表示されている画像が最初に分類される画像です。
この画像をドラッグして、

★ ドラック・ドロップ

メインの画像上でマウスの左ボタンを押し下げます。(左ボタンではメニューが表示されます)
マウスカーソルが、画像を持った手に変わる事を確認して下さい。ボタンを離すと元に戻ります。
マウスの左ボタンを押したまま、マウスカーソルを左上の「(01)Sub」のフォルダ上迄持って行きます、途中でボタンを離さないようにして下さい。「(01)Sub」の上のサムネール画像が表示される四角の枠部分迄移動すると、マウスカーソルが、画像を持った手から画像を離した手に変化します、ここで、マウスの左ボタンを離します。

メインボックスに表示されていた画像が、「(01)Sub」の枠内に小さな画像になって表示されます。メインボックスの画像は次の画像に変更されています。この一連の操作をドラッグドロップと云います。GmanXではこの操作で画像を移していきます。

★ 繰返しボタン

ドラッグドロップで画像を移動した直後に「繰返」ボタンがアクティブになっている場合は、この「繰返」ボタンをクリックする事で画像を移動する事が出来ます。

★ 繰返しボタンの自動化

上記の繰返しボタンを、マウスの中央ボタンでクリックする事で、繰返し操作を自動で行なう事でが出来ます。自動を中止する場合は、隣の「止」ボタンをクリックします。
この繰返し操作は、区分ファイル内で繰返し処理されるので、違う区分ファイルになると、自動で止まります。

★ 戻すボタン

ドラックドロップ、又は繰返しボタンで移動した画像が戻す事が出来ます。この場合「戻」ボタンを押す事で戻せます。但し「戻」ボタンがアクティブに成っている場合のみです。アクティブでない場合は戻せません。その場合はドラッグドロップを逆に行なって戻す事になります。

その他の、画像移動の詳細については、リファレンスをお読み下さい。

これらの移動処理で、未処理画像を順番にフォルダに分けていきます。
では、この処理でどのように分類するかを考えます。

◆ フォルダの分類区分

人物の分類の場合、名前で分類分けするのが最もポピュラーな方法ですが、ネットからダウンロードした画像を集める場合など、名前と画像が結びつかなかったり、名前が不明で個々に仮の名前を付けたりしなければ成りません、外人有り、日本人有り、まず名前を付けたとしても、画像から名前が見つからない、名前から画像を探せるのは、全ての人物を知っている場合、常に名前から画像を探す場合など、特別な場合で無差別にネットから収集した、世界のグラビア写真などでは全く意味が有りません、顔は覚えが有る程度の画像を探す場合は名前では探せません。各個人の画像を保存するフォルダ名は人物の名前と同じにする事にしても、名前の順番にならんでいる事に意味を持ちません、名前の順番では探す事は不可能です。

では、どの様に分類するのが良いのでしょうか、それは特徴区分とでも言いますか、多くの個性から分類していきます。 まず、最上層の区分は、人種と外見の特徴などで分類します。 「アジア系」「欧米系」「ラテン系」「アラブ系」「日本人」と「金髪」「黒髪」「ブルネット」等、大まかな区分をします。 特別重なる区分が有っても良く、「欧米系」と「金髪」が重なってもより特徴的な分類に分けていけばよい事になります。 勿論、最初から完璧に分類出来る方は、完璧に分類する方が、より好ましい事は言うまでも有りません。
仮に「日本人」の区分の下に外見上特徴を区分分けをするのも良いでしょう。「スリム」「小太り」「色白」「童顔」・・・など、自分だけの分類だから、どのような分類でも好き勝手に分類出来る事と思います。

この2段階、3段階に分類されたフォルダ階層の下に、個人名のフォルダを330人分迄、作成出来ます。330の分類された区分の下に330人分のフォルダを作ると、10万人のフォルダが完成します。3階層にすれば、無数のフォルダが出来ます。

この様に自分が分かり易い区分に分類していけば、10万枚程度の画像なら、余裕の管理が出来てしまいます。
探す場合も、特徴的な区分を探して掘下げていけば、最大でも330人以内の中から探す事が出来ます、15ページ以内に収まるので、 仮に最大数から探す場合でも、15ページの画面を探す事で見つかります。

◆ お好みのフォルダリストの作成

このフォルダ構成から、自分のお好みリストを作成すれば、330人のフォルダを登録出来で、一つの区分として処理できます、このお好み区分リストは、好きなだけ自由なリストを作成出来るので、特に使用頻度の高い区分は、このお好みリスト化しておけば探す手間も省け、このリストに沿って、全てのフォルダ(人物)間をスライドショーしたり出来るので、使い道は多いでしょう。

このリストは「Gmanリスト」と言い、GXシリーズでも使う事が出来ます。

尚、ここで紹介した分類はあくまで参考例で、必ずこの様に使用しなければならないと言うものでは有りません。
GmanXは、使用者が自分の一番使いやすい方法で管理する事をお薦めします。分類方法は無数に有ります、GmanXは、様々な分類に役立つ機能を満載しているツールとして開発されています。使用者が、この様な機能が付いていれば便利なのに、と言うご意見に前向きの姿勢で取り組んでいきます。将来のバージョンアップでは組み込まれている事を期待して下さい。










『 GXシリーズの解説 』は下記をご参照下さい。

   ★ 「GmanXの初歩@・動かし方」
   ★ 「GmanXの初歩A・フォルダ移動のしかた」
   ★ GmanXって何?
   ★ はじめてのGmanX基礎解説
   ★ GmanX操作リファレンス
   ★ GmanXのマニュアル
   ☆ GmanXのマニュアル(PDF版)
   ☆ GxSortのマニュアル(PDF版)
   ☆ Gxviewのマニュアル(PDF版)



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